GReeeeN「暁の君に」のコード進行解析と楽曲の感想


本記事では、2016/12/7発売のGReeeeNの楽曲「暁の君に」のコード譜と、音楽的な解説、および楽曲を聴いた感想を記していきます。

「暁の君に」の概要

本作はGReeeeNの29作目のシングルで、ドラマ「キャリア~掟破りの警察署長~」の主題歌。非常に高いキーが特徴的な心を打つポップスナンバーです。

「暁の君に」のコード進行

●イントロ
|C G|Bm Em|
|C D|Em|
|C G|D#dim Em|
|C D|Em|

●Aメロ
|C D|Bm Em|
|C D|Em|
|C D|D#dim Em|
|C D|Em|
|C D|Bm Em|
|C D|Em|
|C D|D#dim Em|
|C D|Em|

●Bメロ
|Em|Bm7|C D|G・・D/F#|
|Em|Bm7|C|B7|

●サビ
|C D|Em|C D|Em|
|C D|Bm Em|C D|Em|
|C D|Em|C D|G|

本曲のキーはGメジャー(またはEマイナー)で、楽譜では調号#が1つの調です。Bメロ以外のフレーズは、全てサブドミナントであるC(Ⅳ)から始まり、特にC(Ⅳ)→D(Ⅴ)という2コードから始まるパートが大半を占めます。

C→Dのあとはいくつかバリエーションがあり、まずはB(Ⅲ)m→E(Ⅵ)mと進む「王道進行」が何ヵ所かで使われています。また、C→DのあとE(Ⅵ)mやG(Ⅰ)で完結する「456進行」や「STD進行」等の他、D#(Ⅴ#)dim→E(Ⅵ)mのようにノンダイアトニックコードを使いながらルート音を徐々に上げていく進行も所々で登場しています。

Aメロでは、ギターのアルペジオが弾かれており、いずれの箇所においても「ソ」の音がひっきりなしに強く前に出ています。この音はコードCやEmのところではコードの構成音ですが、DやD#dimの部分では構成音ではないため、コードの表記をDsus4、D#aug等とするか迷いましたが、あくまでコードはDやD#dimであり、「ソ」の音は装飾するメロディーと判断し、上記のような表記にさせて頂きました。この辺りはコード弾きをしているわけではないので、どの表記が正解という事はないと思います。

続いて、Bメロですが、後半の5小節目~6小節目(「♪そこから落ちたら負けと」)のあたりを耳を凝らして聴いてみると、独特の響きを持った弦楽器のような音が鳴っていて、ヴォーカルのメロディーに隠れがちかとは思いますが、凝ったアレンジでとても気に入りました。この音色が何の楽器なのか気になるところです。

サビはリズムがガラッと変わり、オープンハイハットを裏打ちで弾くノリのいいリズムになります。サビへの導入部分のフレーズは、彼らの5枚目のシングル「BE FREE」を彷彿とさせるメロディーラインだなあと思いました。

本曲の大きな特徴としては、とにかくヴォーカルのキーが高い(特にサビで)という点が挙げられます。サビにおける最高音は普通の男性曲で使われるよりもさらにオクターブ上の「ミ」であり、並の男性では裏声でも使わない限り音程通り歌うのはまず不可能なキーだと思います。というか女性ですら原キーで歌うのは結構難しいレベルかもしれません。最低音はその2オク下の「レ」(Bメロに登場)なので、音域は実に2オクターブ+2音と広く、キーを下げて歌ってもそれはそれで低音がきつくなりそうです。ハモリパートが1オクターブ下のユニゾンですが、このパートでようやく普通の男性曲くらいでしょう。
GReeeeNの楽曲でここまでキーの高い楽曲はこれまであったでしょうか?比較的高いと言われる「愛唄」ですら、この曲よりは2音か3音くらい低いです。

個人的にはBメロの独特なアレンジや、サビで突然リズムや音域が劇的に変化して盛り上がる所などが、とても気に入った一曲です。

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