RADWIMPS「スパークル」のコード進行解析、楽曲の感想 ※11/18 オリジナルバージョンで追記


本記事では、映画「君の名は。」の挿入歌として使用されている、RADWIMPSの「スパークル」のコード譜を耳コピにより採譜し、楽曲の解説と感想を簡単に記していきます。

「スパークル」の概要

本曲は「君の名は。」で使用されているRADWIMPSの4楽曲のうちの1つです。同映画のサウンドトラックアルバム「君の名は。」にも本曲の「movie ver」が収録されていますが、この楽曲は、とにかく間奏が約4分と非常に長いことが特徴です(おそらく、movie ver.ではないバージョンでは通常の長さのものが発表されるのではないかと思います)。

この部分のコード進行をどうしようかと思いましたが、一応全部耳コピしました。そのおかげでボリュームが大きくなってしまいましたが、間奏だとわかるように書いているので、不要な場合はその部分を飛ばして演奏をしてください。

「君の名は。」の中でラッドの4曲の中では3番目に流れる楽曲で、映画のまさにクライマックスと呼ばれるシーンで採用されています。

※2016/11/18 オリジナルバージョンが公開されました。映画版のみで存在するパートやオリジナル版のみで存在するパートがあるようなので、コード譜でもいずれの場合にも対応できるようにしました。11/18時点では、オリジナル版は公式動画の部分しか網羅していません。

「スパークル」のコード進行

●イントロ
|B/D#|E|F#|F#|
|B/D#|E|F#|F#|
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|
|B/D#|E|F#|F# B|
 
●Aメロ
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|
|B/D#|E|F#|F# B|
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|
|B/D#|E|F#|F# F#|
 
●間奏1
|B/D#|E|F#|F#|B/D#|E|F#|F#|

※映画版…(Aメロ)+(間奏1)+(Aメロ)を繰り返し
※オリジナル版…Aメロ繰り返し

●Bメロ
|F# G#m|E F#|F# G#m|E D#|
|G#m E|B F#|G#m E|B F#|
|A|A|F#|F#|

☆ここから映画版のみ
●間奏2
|B B/D#|E|F# D#/G|G#m F#|
|EM7|D#/B|C#7/F C#m|F#|
|B B/D#|E|F# D#/G|G#m F#|
|C#m7|D#/B|EM7|EM7|F#sus4|F#|

●間奏3
|N.C.|N.C.|
|B/D#|E|F#|B/D#|E|F#|
|B/D#|E|F#|
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|B/D#|E|F#|F# B|
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|B/D#|E|F#|F#|
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|B/D#|E|F#|B|
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|B/D#|E|F#|F# B|
|B/D#|E|F#|F#|B/D#|E|F#|F#|
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|B/D#|E|F#|B|
|B/D#|E|F#|G#m|B/D#|E|F#|F#|

※Bメロ(伴奏のみ)繰り返し

※間奏2繰り返し

※一旦フェードアウト
|N.C.|N.C.|

●Cメロ
|F#|F#|G#m|G#m|E|E|B|B|
|F#|F#|G#m|G#m|E|E|B/F#|B/F#|
|F#|F#|

●間奏4
|F#sus4|〃|〃|〃|〃|〃|〃|〃|F#|F#|

☆ここまで映画版のみ

●サビ
|B B/D#|E|F# D#/G|G#m F#|
|EM7|D#/B|C#7/F C#m7|F#|
|B B/D#|E|F# D#/G|G#m F#|
|C#m7|D#/B|EM7|EM7|B/F#|F#|

☆ここからオリジナル版のみ
|B|B|

●Aメロ(2コーラス?)
|B/D#|E|F#|G#m・・F#|
|B/D#|E|F#|F# B|

☆ここまでオリジナル版のみ

☆ここから映画版のみ
●後奏
|B/D#|E|F#|F#|F#|
☆ここまで映画版のみ

解説、感想

イントロ

イントロはピアノのみの伴奏で、左手で単音、右手でメロディーを奏でる部分が続きます。ピアノのメロディー、ボーカルともに1小節に3連符が4つあるようなリズムであるため、本曲のリズムは8分の12拍子であると思われます(八分音符3つで1拍、1小節にそれが4つ)。

コード進行はⅠ/Ⅲ→Ⅳ→Ⅴで、キー(調)はBとなります。1曲を通して転調はありません。ギターで弾く場合はカポ+4でGのキーを弾くのが楽ですが、登場するコードも少ないので、ノーカポで演奏しても良いかもしれません。

ピアノの場合は、原曲通りに弾くのが良いでしょう。左手でルート音を弾き、右手は3連符のように弾いてください。F#とした部分は構成音の情報が少ないためF#sus4でもB/F#でも違和感がないかもしれませんが、ギターのみで弾き語りをするならF#が一番自然でしょう。

具体的な楽譜を載せるのは著作権に反するので掲載はしませんが、ピアノしか鳴っていないことから、耳コピの練習にはもってこいの楽曲です。頑張って耳コピしてみてください(ヒントを言いますと、右手はF#sus4の構成音と同じです)。

Aメロ

Aメロもイントロと全く同じコード進行と演奏で、その上にボーカルが追加されます。Aメロでもかなり高いキーです(Aメロでも最高音はファ#)。

メロディー→間奏→メロディー→間奏→メロディーと、計3回にわたってAメロが繰り返されることになります。コード進行はほとんど変わっていませんが、ボーカルの主旋律が少しずつ異なっているため、歌われる方は1フレーズずつよく聴いて覚える必要がありそうです。

※オリジナル版では「辞書にない~」の部分が省略されていますが、その代わり、サビの後に、映画版では存在しない歌詞が登場します。

Bメロ

Bメロはこれまでの曲の印象とはうって変わり、1拍ごとにキックドラムが効いた非常にノリの良い進行となります。コード進行はドミナントから始まるⅤ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴという進行。どのアーティストの楽曲でも、ドミナントから始まるコードというのはBメロで多く、特にサビがドミナントから始まる楽曲はほとんどありません。

しかし、あまりにも間奏が長いため、最初聴いた時はこの部分がサビかと思い、珍しいコードのパターンだなと思いました。ちなみに、movie ver.ではこの部分からサビが登場するまで5分くらいあります(笑)。

間奏

movie ver.ではここからひたすら長い間奏が始まります。まずはオーケストラ中心の美しい間奏が流れた後、イントロと同じような伴奏が流れ(ここが特に長い!)、続いてBメロの伴奏のみが流れ、更に先ほどのオーケストラが再度流れ、いったん曲がフェイドアウトして終わってしまうような演出がされています。

2回登場するオーケストラの間奏ですが、実はこの後に出てくるサビの伴奏と同じであることがわかります。

Cメロ

Cメロは伴奏はピアノのみで、ヴォーカルが強調がされる非常に静かな部分です。Aメロと違い、ピアノの右手は1拍ごとの和音の演奏です。最後の方から他の楽器が一気に入り盛り上がってきます。

サビ

F#かF#sus4と思われる導入部が10小節分くらい続き、かなりじらされる形でサビに入ります。サビのコード進行はⅠ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅲと進むパターンで、これはミスチルの「Tomorrow Never Knows」やSMAPの「世界に1つだけの花」等の大ヒット曲でも多く使われているメジャーなパターンです。

7小節目のC#7/F→C#m(Ⅱ7/Ⅳ#→Ⅱm)はちょっと珍しく、多くの曲では先にⅡmを持ってきて、後から非ダイアトニックのⅡ7を出す例の方が圧倒的に多いと思います。先にインパクトのあるコードで、後から普通のコードを奏でるという珍しいパターンで、逆にそれが新鮮な感じがしました。

なお、ヴォーカルの最高音は「ソ#」です。Aメロが高かったことから考えると、サビがものすごく高いという印象は持ちませんが、「前前前世」よりは少し高い楽曲であると言えます。

まとめ

RADWIMPSの「スパークル」のコード進行を耳コピ採譜しました。映画版の間奏部分もすべて採譜したため、非常に疲れました(笑)。サビに入る部分はそれまでの静かな感じとは打って変わって音数が多くなったため、胸を打つような感動がありました。

※後日追記

映画を見たのですが、4曲の中では本曲が一番映画にマッチしているように思いました。使われているのも、最大の見せ場と言えるシーンで、本当に衝撃を受けました。もし本曲を聴いて、なんとなく物足りないといった感想をお持ちの方がいらっしゃるのでしたら、ぜひ映画を見てみてください。楽曲に関する感想が変わるかもしれませんよ。

「君の名は。」に使用された他の楽曲についても簡単な解説を行っていますので、興味があればご覧ください。

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