ライブに参加するときの楽しみ方、注意点 ~ホール、アリーナ、ドーム編~


ホールライブのイメージ

「気になるアーティストのライブに参加してみたい!」
「友達に誘われたけど、どんな雰囲気なのか想像がつかなくて心配!」
そんな皆様のために、ライブに参加するための最低限の知識をご紹介していきます。
なお、この記事では、ホール、アリーナ、ドーム(スタジアム)など、座席が指定されているライブを想定していますが、ライブハウスでのライブの場合についても、共通する項目は多いので、ライブハウスの参加を予定されている方も、ぜひ読んでいってください。

ライブハウスに特化した内容は、こちらに記載しております。

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以下に書くことはあくまで一般的な内容です。公演によっては必ずしも書いてある通りとは限らないことはあらかじめご了承いただけたらと思います。

ライブに参加するまで

チケットを手に入れよう

まずはチケットを手に入れないとライブには参加できません。もしライブの初心者でしたら、最初は既にチケットを持っている人と同行して参加することをお勧めします。でも、ファンが周りにいないなどで、どうしても一人でいくしかない場合もあり得ます。その時は、チケットを手に入れるところから始めないといけません。

チケットの取り方はホール、アリーナ、ドームコンサートもライブハウスのコンサートもほとんど同じなので、別の記事にまとめております。
チケットをとるところから始める方は読んでみてください。

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曲を覚えよう

CDのイメージ図

参加するアーティストの大ファンであれば、曲も大体知っていると思いますが、例えば友人からライブに誘われた場合など、必ずしもそのアーティストに詳しくない場合も多いかと思います。その場合でも、あらかじめ何曲かは覚えていった方が楽しめると思います。そのアーティストが一番最近に出したシングルとアルバムに含まれる作品や、ライブ定番曲とされている曲は、演奏される確率が非常に高いですので、数曲だけでも抑えておきましょう。

もし曲が絞り込めなくて覚えるのも無理!ということであれば、セットリストを見てしまうのも1つの手です。セットリストを先にみるのは、ファンではあまりしないですが初心者が覚えるべき曲を絞り込む意味では有用だと思います。

もちろん、曲も全く覚えずに、その場で初めて聞いて楽しみたい、という人もいると思います。その辺は楽しみ方は自由ですし、あらかじめ曲を聞いておかないといけない、なんて決まりはありませんので皆さんに合った方法で楽しむようにしましょう。

ライブ当日!始まるまでの注意点

持ち物について

水のイメージ図

当然ですが、チケットは必須です。忘れても入場させてくれるといった甘い話はありません。家が近所なら取りに帰れば間に合うかもしれませんが、遠征でチケット忘れたらシャレにならないので、出発前に何度でも確認しましょう。

それから、飲料水も必要です。ホールなどのライブ会場は、基本的に飲食は禁止ですが、ペットボトルの水は大丈夫です(ライブハウスだと話は変わってきますので注意してください)。むしろ飲み物がない状態でライブに参加するのは、特に夏場であれば危険ともいえるでしょう。会場の近くだと売り切れていたり、普段よりも値段が高かったりするので、電車に乗る前などに購入しておきましょう。ドリンクホルダーなんかもあると便利です。

また、汗をかくのでタオルもほしいところです。アーティストのグッズタオルがお勧めですが、持参のものでも問題はありません。帰りに着るための、替えのTシャツ等もあった方が良いでしょう。

他に必要なものとしては、アーティストにもよりますがアイドルや声優系アーティストの場合ペンライト(サイリウム)、うちわといったアイテムも必要に応じて持って行ってください。荷物はできるだけ座席の下における程度の大きさにまとめておいた方がよいです。

遠征の場合、大きな荷物を持っていることもあるかと思いますが、スーツケースくらいのサイズのものを持って入場するのは厳しいものがあります。ロッカーやクロークが十分な数あるかどうか、会場のホームページなどで必ず確認しておきましょう。

また、僕は今のところ経験はないですが、最近はチケットの不正売買が増えているせいか、入場の際に本人確認を取られることがあるようです。その場合に備えて、運転免許書やファンクラブの会員証等も所持しておいた方がいいかもしれません。

服装について

服装は、体を動かすのに適したものにしましょう。男性も女性もTシャツが一番無難でしょう。冬ならば上着を着ていくことになりますが、会場の中に入れば熱気で熱くなるので、どうせ脱ぐことになります。

女性の場合は、好きな歌手の前では最高のおしゃれをしていこうと考えてしまうかもしれませんが、動きにくかったり、汗で汚れてまずいような服装はやめておいた方がよいでしょう。また、極端に露出が多い服装や、ヒールや厚底の靴も控えた方がよいでしょう。

既にアーティストのTシャツなどを所持している場合は、よほど派手で恥ずかしいものでなければ、着ていった方が荷物も少なくて済みますし、着替える場所の心配も不要です。

何分くらい前に会場に着けば良いの?

グッズを購入するかどうかによりますが、グッズを買わないなら開演の30分前くらいについておけば、余裕をもって席に着くことができます。グッズを購入する場合は、あらかじめそのアーティストのグッズ販売がどのくらい並ぶのかは調べておいた方がいいです。特に、その日限定のグッズやファンクラブ限定のグッズは、ライブの数時間前に売り切れていることもあります。そのようなグッズを本気でほしいと思うのであれば、ライブの何時間も前から長時間並ぶことを覚悟しておいた方がよいでしょう。

なお、会場への入場口は、数千人規模のホールなどであれば1カ所しかありませんが、ドームやアリーナ規模だと、チケットに書かれている席によって入場口が複数あり、それぞれで行列ができていることが多いです。「アリーナ席」「2階席」や「C席」「E席」などとわかりやすく案内表示があるはずなので、会場に着いたらグッズを買う前に、自分が入場口がどこかをあらかじめ確認するようにしましょう。

他に注意は・・・?

帰りは大変混雑します。電車で会場に行く場合は、あらかじめ帰りの切符を購入しておくか、チャージなどをしておくのを忘れないようにしましょう。

ライブが始まる前に(できれば会場入りする前に)必ずトイレを済ませておきましょう。特に女性の場合は、長蛇の列になります。ライブが始まってからトイレに行ったのでは、大半の時間をトイレで過ごすことになりかねませんし、席を移動するときも周りの人にかなり気を使わないといけません。

また、携帯電話の電源もあらかじめ切っておきましょう。ほとんどのライブイベントで携帯の使用は禁止となっています。

ライブが始まったら・・・

わからないときは「周りに合わせる」

ライブの雰囲気の画像

さて、いよいよ待ちに待ったライブが開幕です。

ライブが始まると、お客さんはいろいろな楽しみ方をします。手拍子をしたり、コールや合いの手を入れたり、バラードに微動だにせず聞き入ったり、サイリウムを振ったり、ジャンプしたり・・・

初めてのライブだと、どこでどのような行動を取ったらいいかわからないのは当然です。そういう時は、多くの人が行っている行動を真似てみましょう。

ただ、一部のお客さんだけが行っている応援は、もしかしたらそのアーティストのライブでは好ましくないと思われているものかもしれないので、うかつに真似をしないほうがいいでしょう。

恥ずかしがらず声を出そう。ライブは参加するもの!

MCや曲の途中などで、歌手が「みんな、楽しんでる~!?」などと煽ってくることがよくあります。その時は、「おー!」や「いぇーい!」などと元気よく手を上げながら叫んであげましょう。そんなの恥ずかしくてできない、と思うかもしれませんが、どうせあなた一人の声など周りの歓声にかき消されて誰にも聞こえやしません。勇気を出して叫んでみましょう。一緒に歌うように煽ってきたり、振り付けを真似るように煽ってきたりすることも良くあります。その時も恥ずかしがらず、むしろ自分を解放するつもりで歌ったり踊ったりしちゃいましょう。よく言われることですが、ライブというのは「観る」ものではなく「参加する」ものです。

ただし、少しだけ注意点を。アーティストにもよるのですが、「女の子カモーン!」とか「二階席~!」など一部のお客さんだけを煽ってくることがあります。その時に、自分が該当しないのにうっかり叫んでしまうと、ちょっと恥ずかしいです。経験談です(笑)。まあ、間違えても恥ずかしいだけであり、マナー違反とかにはないので安心してください。中には目立ちたくてわざと間違えてる人もいますし・・・。

禁止行為・マナー違反

撮影禁止のマーク

ライブ会場における禁止行為は、ライブが始まる直前に必ずアナウンスされますのでかならず聴くようにしてください。一応、ほとんどの会場で禁止している行為をあげていきます。

  • 飲食(ドームなどOKのところもあるが、開演後は基本的にダメ。ただし、ペットボトルの水は500ml以下なら大抵はOKです)
  • 喫煙
  • 撮影、録画、録音
  • 携帯やスマホを使用
  • 自分の席から体がはみ出すほど動くような応援行為、周りの客の邪魔になるような応援行為、その他危険行為(オタ芸、モッシュなどホールライブでは論外です)
  • 座席の上に立つ
  • ジャンプが禁止されている会場でのジャンプ
  • (応援ボードOKのライブの場合)応援ボードを胸より上に掲げる
  • (ペンライトOKのライブの場合)市販されていないペンライトを使う、極端に明るいペンライトを使うなど
  • 物を投げる

などなど。まあ、初めてライブに参加するような人でこんなことをする人はいないと思いますが・・・。

それから、禁止とは明言されていないけど、あまりよくないとされる行為を挙げていきます。

  • アーティストが煽ってきた時以外で、一緒に歌う行為(周りの人はアーティストの歌を聴きたいのであってあなたの歌を聴きたいわけではありません)。
  • 曲の途中やアーティストのMC(トーク)の話の腰を折るような声援。(声援を送るのは、曲が終わった直後やMCがひと段落したとき、ボーカルが水を飲んでいるときなど、声援を送っても進行の妨げにならない場合のみにしましょう)
  • 静かな曲調での手拍子(アーティストによる)
  • ジャンプをするタイミングではないのに常にジャンプをする(いわゆるジャンプ厨)

他のアーティストのライブでは普通にOKとされている行為が、あるアーティストでは暗黙のマナー違反とされていることも多いです。こういうこともありますので、上で書いたこととかぶりますが、一部のお客さんだけが行っている応援行為は、あまり真似をしないほうがいいことも多いです。

アンコールについて

アンコールとは、ライブの予定されていた曲目が一通り終わり、アーティストが退場した後に、お客さんがアーティストの再登場を要望して掛け声や手拍子をすることです。

基本的に、アンコールするかしないかは自由です。アーティストや公演場所にもよりますが、ほとんどアンコールの声が聞こえない場合もあれば、耳が割れんばかりの歓声でアンコールが続く場合もあります。

最近のアーティストは、アンコールがあろうとなかろうと、再登場することは前もって決まっていることが多いので、熱狂的なファンですらアンコールをしない人は多いです。

でも、僕の個人的な意見としては、まだそのアーティストの歌や演奏を聴きたい、と思うのであれば、アンコールをしてほしいと思います。声を出すのが恥ずかしいのであれば、手拍子をしたり、サイリウムを振ったりという行為でも構わないでしょう。アンコールをしたことで、ライブに参加した!という意識が大きくなるというのが僕の経験です。

ライブ後の注意点

退場は係員の指示に従って

さて、アンコールも終わり、楽しかったライブも閉幕となりました。

すぐに帰路に就きたいところですが、アリーナ、ドームの公演だと(ホールでも会場によっては)、ライブ終了後は自由に退場ができず、規制退場が始まることが多いです。なぜなら、お客さんが全員いっぺんに出口に向かってしまうと大パニックになってしまうからです。

どこどこの席から先にご退場くださいとか指示があるはずなので、必ず指示に従って退場しましょう。退場までに数十分~1時間程度かかることもありますが、イライラしたりせず、ライブの余韻に浸っておきましょう。

また、遠征時は、ライブの時間と規制退場のことも考慮したうえで、日帰りにするか、宿泊するかなどの予定を組みましょう。

曲の順番、演出などを絶対に書かない

ライブ初心者の人がついやってしまいがちなのが、ライブで演奏された曲順(セットリスト)や、演出などについてTwitter等で発言してしまうことです。ツアーの最終公演だったり、単発のライブなら問題はないのですが、ツアーの最中では曲目や演出がわかるような発言は絶対にやめましょう。そのツアーにこれから参加する予定の人の中には、どの曲が演奏されるかも楽しみにしている人もたくさんいます。

「〇〇(曲名)がめっちゃよかった!」といったつぶやきも避けた方が良いと思います。なぜなら、その曲が演奏されたこと自体もネタバレになるかもしれないからです。もちろん、ネタバレにならない範囲でライブの感想を書くのは全然問題ありません。

まとめ

色々書きましたが、「〇〇をしなければいけない」、「〇〇しちゃいけない」などとライブの途中にずっと考えていたら、楽しむどころではなくなってしまいます。一番の目的はライブに参加して皆さんが楽しむことです。そんな中で、自分の行動が他の人の邪魔になっていないか、ライブの演出の邪魔になっていないか、ほんの少しだけでも考えるようにできれば、大きな失敗をすることはないと思います。

せっかくの人生初のライブですから、悔いのないように、大いに楽しんできてください!

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