SHISHAMO「明日も」のコード進行解析


本記事では、SHISHAMOの楽曲「明日も」のコード譜と、簡単な解説を書いていきます。コード譜は管理人の耳コピによって行っております。

「明日も」の概要

本曲は、3人組バンドSHISHAMOが17/2/22ににリリースするアルバム「SHISHAMO 4」に収録される楽曲です。「ドコモの学割」のCM曲として使用されています。

「明日も」のコード進行

●イントロ
|D♭G♭|A B|D♭G♭|A B|
|D♭|D♭|F|F|
|B♭m|B♭m|A♭m|D♭|
|G♭|G♭m7|Fm7|B♭7|
|E♭m7|E♭m・・Fm7|G♭m|A♭|(N.C.)|

●Aメロ
|D♭|D♭|G♭|G♭|
|Fm|B♭m|E♭m|A♭|
|D♭|D♭|G♭|G♭|
|Fm|B♭m|E♭m A♭|D♭|(N.C.)|
(上記17小節繰り返し)

●Bメロ
|F|F|B♭m|E♭|
|G♭|G♭|A|A♭|A♭ A B|

●サビ
|G|G|B|B|Em|Em|Dm|G|
|C|Cm|Bm|E|Am|Am|Cm|D|
|G|G|B|B|Em|Em|Dm|G|
|C|Cm|Bm|E|Am|Am|Cm|Dm|

●間奏1
|G|G F・・|

※Aメロ、Bメロ、サビ繰り返し

●間奏2
|C|C|Cm|Cm|Bm|Bm|B♭|B♭|
|Am|Am|Bm|Bm|Cm|Cm|Dm|Dm B♭・・|

※サビ2回繰り返し

●後奏
|Gm F|Gm B♭|
|Gm F|Gm・F G♭|
(上記4小節を4回繰り返し)

スピード感があり、爽やかな感じのポップスナンバーです。イントロから、D♭(Ⅰ)→G♭(Ⅳ)→A(Ⅵ♭)→B(Ⅶ♭)というなかなかオシャレな感じのコード進行から始まるこの曲のキーは、BメロまでがD♭メジャーです。ギター演奏の場合、通常はカポが使われることが多いキーですが、このあとでGメジャーに転調しているため、カポを使ってもあまり簡単にはなりません。

さて、その転調は、D♭メジャーからGメジャーへの転調ですので、キーが6つ(減5度)上がる転調となるのですが、これは転調のなかでも大変珍しいものです。J-POPの楽曲のほとんどは、転調といえば、キーが1,2,3,5上がるか下がるかであり、キーが4つないしは6つ変わる楽曲というのはほとんど存在しません。その中でも、キーが6つ変わる転調は特に珍しく、当ホームページで紹介してきた曲の中では、初だと思います(間奏ではもしかしたら出てきたかもしれませんが、サビに入るタイミングでの転調としては、他の曲でこの転調を紹介した記憶がありません)。

何でそこまで6つ上げの転調が珍しいかというと、共通して使えるコードがほとんどないため、どのようなコードを間に挟んでも自然な形での転調が難しいからだと思います。本曲の場合は、ギターのストロークのみの小節が1つ入り、その小節ではおそらくA♭→A→Bというコードが演奏されています。最初のA♭はD♭メジャー調のドミナントコードで、BはEマイナー調でEmを導出するのによく使われるコードで、Eマイナー調はGメジャー調とほぼ同じなので、Bというコードは一応の橋渡し役になっているのかもしれませんが、この部分のコード進行は、その意味を音楽理論で難しく考えるよりは、「違和感を与えること」自体が目的のコード進行、と見た方が簡単でいいかもしれません。

サビの後の間奏からAメロに戻るところも、6個上げ(=6個下げ)の転調です。オクターブは12キーですから、6個上げ(6個下げ)は、「同じ転調を2回続けると元に戻る」という性質を持つ転調ということになります。元に戻る部分も、G→F→D♭という、なかなか他では見られないようなコード進行により転調が為されていますね。ここも大変インパクトのある部分です。

なお、後奏ではGmとかB♭といったコードが使われているので、この部分はGマイナーに転調しているものと思われます。Gメジャー→Gマイナーへの転調なので、ここは「同主調」への転調で、上記の6音上げ転調と違い、とても頻度の高い転調です。

本曲は、6音上げという、これまでにあまり例のないタイプの転調が、聴き手に大きなインパクトを与える特徴的な楽曲と言えるでしょう。もちろんこの楽曲の良さはそれだけではありませんが、音楽理論的には極めて珍しいタイプの楽曲であるという事は間違いないかと思います。

余談ですが、本曲は、MVでギターのコードを押さえているところがたくさん見られます。耳コピだけだと、セブンスの有り無しとか細かいところは自信がないので、コードの押さえ方が映像に移っているのは、管理人としてはとても助かりますね(笑)。

今後もたくさんの楽曲のコードを掲載していきたいと思いますので、当ページをよろしくお願いいたします。

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