ラブライブサンシャイン映画挿入曲「逃走迷走メビウスループ／Hop? Stop? Nonstop!」 のコード進行解析

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本記事では、ラブライブ！サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow で使用されている楽曲のうち、「逃走迷走メビウスループ」および「Hop? Stop? Nonstop!」のコード譜と、簡単な解説を書いていきます。コード譜は管理人の耳コピによって行っております。

「逃走迷走メビウスループ」のコード進行

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Aqoursの3年生3人による楽曲。μ’sの劇場版では各学年に楽曲がありましたが、今作は学年曲はこの曲のみのようです。逃げることがテーマで3年生の楽曲と言うと、μ’s3年生組の「？～HEARTBEAT」を彷彿とさせますね。

この曲はイントロ・Aメロ・BメロがFメジャー調（Dマイナー調)でですが、サビでA♭メジャー調(Fマイナー調)に転調しています。転調は調号が3つ変化する「同主調」というありふれた手法なのですが、Bメロラストの「♪だから」の「か」で初めて転調の伏線となるスケール外のメロディーが出てきて、そこから転調後のキーのサブドミナントに移行するところは、自然ながらも大きなインパクトを感じました。伴奏だけではなくメロディーと一体型になった転調のテクニックであると言えるでしょう。

サビのコード進行は、D♭(Ⅳ)→E♭(Ⅴ)→C(Ⅲ)m→F(Ⅵ)mの「王道進行」。本サイトでも何度も紹介してきた王道中の王道の進行です。サビのコード進行だけを見れば非常にありふれているにもかかわらず、先にも述べたとおり転調の仕方が上手いために、大きなオリジナリティを感じました。さすがだと思います。

サビ最後のコードは音が多すぎて聞き取れませんでした…。

ヴォーカルのキーは、最高音がHi-D(Bメロ),最低音がMid2-C(Aメロ)で音域は1オクターブ+1となります。

「Hop? Stop? Nonstop!」のコード進行

映画の新曲の中では最も早くから公開されていた楽曲で、作中では3番目に流れる楽曲です。

ストーリー上、鞠莉に関わっている楽曲ということもあり、センターポジションも鞠莉。イタリア・ローマにあるスペイン広場において、大衆の眼前でパフォーマンスが行われるという表現がされています。

楽曲は、ベースラインがちょこまかと動くコミカルな楽曲。コード耳コピする人にとっては難敵であります（笑）。

楽曲のキーはE♭メジャー。転調はありません。サビのコード進行は、E♭（Ⅰ)→E♭aug→E♭6→E♭7となっており、基本はトニックのコードですが最高音のみが少しずつ上がっていく進行です。これは、1音のみが少しずつ変化する「クリシェ」という手法の典型例です。ラブライブの楽曲でこのタイプのサビはかなり珍しいかと思います

サビの2週目は1週目とは少し異なる進行となっており、「同じメロディーを別のコード進行に載せる」という常套テクニックで楽曲に変化を持たせています。

ヴォーカルのキーは、最高音がHi-E♭(サビの「♪こころ」の部分）、最低音がMid2-B♭(「♪夢が見たいよ」等）、音域は1オクターブ+5音となっております。

コード進行とは関係がないのですが、Cメロの鞠莉パートの「♪忘れない～」の部分の発音がツボにはまりました。作中ではイタリア人と日本人のハーフという設定なので、西洋人の発音ぽくなっていますが、声優はバリバリの日本人であり、日本人が西洋訛りの日本語を立派に演じているところは（作中のセリフでは何度もありましたが、楽曲ではあまり聴いたことがなかったので）、今更ながらさすがだなと思いました。もちろん歌唱力についても言うこともありません。

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今後もたくさんの楽曲のコードを掲載していきたいと思いますので、当ページをよろしくお願いいたします。