ラブライブサンシャイン映画挿入曲「僕らの走ってきた道は・・・/Next SPARKLING!!」 のコード進行解析


久々の更新となります。本記事では、ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow で使用されている楽曲のうち、「僕らの走ってきた道は・・・」および「Next SPARKLING!!」のコード譜と、簡単な解説を書いていきます。コード譜は管理人の耳コピによって行っております。

「僕らの走ってきた道は・・・」のコード進行

●イントロ
?? G♭ A♭ B A♭

●Aメロ1(♪そうです~)
|D♭|D♭|G♭|A♭|
|B♭m|D♭/A♭|G♭m7|A♭ A♭/G♭|

●Bメロ(♪ゼロから~)
|D♭/F G♭|D♭/F G♭|
|D♭/F G♭|Adim B♭m|
|D♭/F G♭|A♭ B♭m|
|B(9)|〃|A♭(ストリングの音は無視しています)|〃|

●Aメロ2(♪そうです~)
|D♭|D♭/F|G♭|A♭・・Adim|
|B♭m|D♭/A♭|G♭m7|A♭|

●Bメロ2(♪大空~)
|D♭/F G♭|D♭/F G♭|
|D♭/F G♭|Adim B♭m|
|D♭/F G♭|A♭ B♭m|
|E♭m|D♭/F|G♭ E♭/G|A♭|

●サビ(♪いつも~)
|D♭|D♭/F(またはFm)|G♭ D♭/F|Fm7/C B♭m|
|E♭|E♭|B(9)|A♭|
|D♭|D♭/F(またはFm)F|B♭m A♭|E♭7/G|
|A♭sus4|A♭7|A♭sus4|A♭7|
|E♭m D♭/F|G♭ A♭|
|D♭|D♭|G♭/D♭|〃|G♭m/D♭|〃|

●後奏
|E♭m D♭/F|G♭ A♭|D♭|

映画の使用曲の中では最初に流れる楽曲。作品の舞台である沼津市の人々や名所等をバックにメンバーたちが踊っているシーンが印象的です。

ミュージカル調の出だしから始まり、テンポアップした後は典型的なアイドル楽曲のノリに変化します。

楽曲のキーはD♭メジャー。ヴォーカルの最高音はHi-D♭(「♪そうです」の「そ」)で、最低音はMid2-C(A,Bメロで多数登場)、音域は1オクターブ+半音となります。

サビのコード進行は、D♭(Ⅰ)→D♭(Ⅰ)/F(Ⅲ)なっており、ベースラインによって表情を変える進行となっております。この進行はD♭(Ⅰ)→F(Ⅲ)mと演奏しても、ほとんど響きは同じです。楽器が1つしかない場合は、D♭→D♭と同じコードを弾くよりも、D♭→Fmとした方が良いでしょう。

登場するコード進行の中で特筆すべきところは、最初のBメロや、サビの7小節目等に登場するB(またはB9?)のコードです。これは、Ⅶ♭というノンダイアトニックコードに相当し、特にインパクトを感じる部分となっています。

「Next SPARKLING!!」のコード進行

●イントロ
|D♭|D♭|B♭m7|B♭m7|G♭|Fm B♭m|E♭m|A♭|
|D♭|D♭|B♭m7|B♭m7|G♭|Fm B♭m|E♭m|A♭|

●Aメロ(♪1つ1つの~)
|D♭|D♭|B♭m7|B♭m7|G♭|Fm B♭m|E♭m|A♭|
|D♭|D♭|B♭m7|B♭m7|G♭|Fm B♭m|E♭m A♭|D♭|

●Bメロ(♪会いたくなったら~)
|E♭m・・D♭/F|D♭/F|G♭|G♭|
|E♭m|D♭/F|B|B|A♭|A♭|

●サビ(♪忘れない~)
|B|C#m|F#|B|G#m|E|F#|〃|
|B|C#m|F# Gdim|G#m|E|B/D# G#m|C#m F#|B|
|B|C#m|F#|B|G#m|E|F#|〃|
|B|C#m|F# Gdim|G#m|E|B/D# G#m|C#m F#|B|

●後奏
|B|B|G#m|G#m|E|D#m G#m|C#m|F#|
上記8小節繰り返し

こちらは映画のエンディングテーマとなります。ストーリー上は3年生を除いた6人による楽曲ですが、演出上は9人の楽曲となっています。

80年代、90年代を彷彿とさせるような8ビートのポップスナンバー。最近のアイドル曲ではこのくらいのテンポの曲は珍しくなっているのではないかと思います。

イントロ、AメロはD♭(Ⅰ)→B♭(Ⅵ)mという典型的なポップスの進行。

Bメロは、コード的には典型的ですが、リズムが少し取りづらいかもしれません。最初は拍子が変化しているのではないかと思いましたが、1拍ずつカウントしてみると、4/4のままであることがわかります。B(Ⅶ♭)というコードでインパクトを出しているのは、上記の「僕らの走ってきた道は・・・」と同じ手法ですね。

Bメロからサビにかけて、D♭調からB調に転調しています。この転調は2キー下がるタイプのもので、最近のポップスにしては珍しいタイプかと思われます(2キー上がるタイプならよくあるのですが)。おそらく、上手く転調しないと、サビで盛り下がるように聴こえてしまうからだと思うのですが、本曲の場合は直前のⅦ♭の効果もあり、うまくインパクトを残した転調になっていると思います。

サビのコード進行はB(Ⅰ)→D#(Ⅱ)mという進行で、こちらもサビの進行としては比較的珍しいタイプ(Aメロではよくあります)。2年前にラブライブ関連の楽曲で集計した際は、この進行がサビで使われていたのは、「これからのSomeday」だけでした。

後奏は、イントロやAメロと同じコードを、サビのキーで演奏するという進行になっています。

ヴォーカルの最高音はHi-D♭(サビの「♪夢見ること」の「こ」)、最低音はMid2-A♭(Bメロの「♪目を閉じて」の「を」)、音域は1オクターブ+5音ですが、最低音が使われるのはほぼ一瞬なので、実質的には1オクターブ程度かと思います。

今後もたくさんの楽曲のコードを掲載していきたいと思いますので、当ページをよろしくお願いいたします。

ラブライブサンシャイン劇場版の他の楽曲については、以下のリンクをご覧ください。

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