2016年8月第1週のシングル新曲のコード進行 ~ NMB48, AOA, 藤田ニコルetc. ~


8月第一週のカレンダー

本記事の目的

本記事では、次週発売予定の主なCDシングルについて、そのサビのコード進行を耳コピで判断したものを掲載していきます。ヒット曲のコード進行を調べるサイトはありますが、発売前の新曲まで網羅しているサイトは少ないように感じました。そのため、楽器などをやってる方で、新曲のコード進行を知りたいという方のためにコードを書くというのが一点です。

もう一点は、サビのコードがたくさんあるコード進行のパターンにおいてどのパターンに属するのか、この曲は他のどんな曲と構成が似ているのか、「王道」と言われるコード進行などは本当によく使われるのか、といったことに、個人的に興味があったからです。コード進行の事をよく知らない方でも、この点においてはなるべく楽しんでいただけるように記事を編集していくつもりです。

諸注意

通常は、コードを載せる際は歌詞と同時に載せる場合がほとんどですが、著作権の問題から歌詞を載せるわけにはいかず、当ブログで載せるのは小節のマーク(|)とコードだけになります。どの小節が、どの歌詞の部分に当たるかは、読む方がリズムをとりながら判断していくしかないので、通常のコード掲載サイトに比べてわかりにくい表記になってしまいますが、この点はご理解いただけたら幸いです。

また、コード進行は、全て僕の耳コピによって行っており、他サイトやバンドスコア等からの転載は一切しておりません。耳コピに関してはある程度の知識はありますが、それでも全ての楽曲について必ずしも正しいコードを書き出せるかどうかは、やってみないとわかりません。

それから、主な新譜と言っても、全ての新曲を調べるのは無謀なので、ある程度ランキングで上位に来ることが予想される曲のみとなります(目安として、オリコン20位以内に入る可能性があると考えた曲のみとします)。見逃した曲が発売後にランキング上位に来たことが判明した場合は、随時追加していきます。

また、コード進行と別に、僕のブログ独自の「2コード分類法」による分類を載せます。
詳細は以下の記事に記載しております。

ヒット曲のコード進行のパターンを、最初の2つのみで分類

簡単に言えば、サビの最初から2つ目までのコード進行により、全ての曲を分類するというものです。そのため、記事中に出てくる「王道進行」「カノン進行」「小室進行」といった言葉の意味は、一般に使われている意味と若干異なる場合もありますが、最初の2コードだけに注目すれば同じ意味になります。

「何言ってるか全くわからないのですが…」という方は、とりあえずは同じパターンを持った曲どうしを聴きくらべて、「この曲とこの曲は似たようなコードを使っているんだな」とか、「このパターンはやけに多く使われているなあ」くらいのことを感じていただけるだけでも、書いた僕としては大満足です。

次の週を見る

2016年8月第1週発売の主な新譜のコード進行

NMB48「僕はいない」のコード進行

|C|D|Bm|Em|C|D|G|B|
|C|D|Bm|Em|Am|G/B|C|D|Em|

キー:Em
2コード分類法による分類:Ⅳ→Ⅴパターン(王道進行)

卒業が予定されている渡辺美優紀が在籍するうちでは最後のシングルとなります。典型的な王道パターンのコード進行です。AKBグループの曲は、王道進行とカノン進行が非常に多いですね。

AOA「Good Luck」のコード進行

|Fm|Fm|E♭/F|Fm|Fm|Fm|E♭/F|Fm|

キー:Fm
2コード分類法による分類:Ⅵm→Ⅴパターン

韓国8人組女性ユニット、AOAの日本5作目のシングルです。ベースラインはずっとFで、3小節目がE♭といった感じだと思います。コード進行よりも、メロディーとボーカルで魅せる曲ですね。

GLAY「[DEATHTOPIA]」のコード進行

|D|E|A|F#m|D|E|F#m|F#m|
|D|E|A C#|F#m|D|E|F#m|F#m|D|E|F#m|F#m|

キー:F#
2コード分類法による分類:Ⅳ→Ⅴパターン(王道進行)
GLAYの通算54作目のシングルです。掲載したのは1曲目の「デストピア」のコード進行です。Am調からサビで同主調F#mに自然に転調して、王道パターンのコード進行が続きます。

藤田ニコル「Bye Bye」のコード進行

|F C| Dm B♭| F C| Dm B♭|F C| Dm B♭|F C| B♭|

キー:F
2コード分類法による分類:Ⅰ→Ⅴパターン(カノン進行)

「にこるん」こと藤田ニコルがのデビュー曲です。サビで同じフレーズをひたすら連発してインパクトを与える構成になっています。コードは3つ目までが典型的なカノン進行と同じで、4つ目がAmでなくB♭なので、「Let it be進行」や「Let it go進行」などとも呼ばれているパターンです。僕のブログでは2コードのみで判定するため、カノン進行と同一になります。

Apink「サマータイム!」のコード進行

|D♭|E♭|Cm|Fm |D♭|E♭ |A♭|A♭ |Dm7-5|D♭|Cm7|Fm |B♭m|B♭m|E♭|E♭|
×2

キー:Fm
2コード分類法による分類:Ⅳ→Ⅴパターン(王道進行)

韓国6人組女性グループApinkの日本6作目のシングルです。こちらは王道進行。キーや曲調は違いますが、最初に挙げたNMB48の「僕はいない」と7つ目のコードまで同じです。

Aqours「決めたよHand in Hand」のコード進行

|B♭ B♭/D|B♭/E♭ B♭/F|Gm |F|
|B♭ B♭/D|B♭/E♭ B♭/F|Gm F|B♭|
|E♭| F/E♭ | Dm | Gm|E♭|E♭|G♭|F| E♭|B♭|E♭F|B♭|

キー:B♭
2コード分類法による分類:Ⅰ→Ⅵmパターン

ラブライブ!サンシャインの挿入歌です。コードの聞き取りは簡単そうだったのですが、実際やってみると、ベースラインが動くので聞き取りが難しく、最初の2小節の進行が自信がありません。ですが、おそらくベースが変化しているだけで、メインはB♭コードだと思います。
(ちなみに、分数のように表記をしているコードの分母は、ベースの音を示します)

そのため、初めてはっきりとコードが最初と変わるのは3小節目のGmなので、Ⅰ→Ⅵmパターンと判定しております。ちょっと怪しいですが…。サビの後半は典型的な王道進行が使われております。

チームしゃちほこ「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」のコード進行

|A♭|B♭|Gm|Cm|Dm7-5 A♭/C| G Cm |Am-5 A♭| G|
|A♭|B♭|Gm|Cm|Dm7-5 A♭/C| G Cm |A♭G | Fm G|Cm …

キー:C
2コード分類法による分類:Ⅳ→Ⅴパターン(王道進行)

ここにも王道進行が登場しました。5小節目からはベースラインも駆使して、7on5コードなどを使い変化を出しています。

i☆Ris「Re:Call」のコード進行

|Dm|B♭|F|C|Dm|B♭|F|C A|Dm|B♭|F|C|B♭|B♭|C|C| Dm

キー:Dm
2コード分類法による分類:Ⅵm→Ⅳパターン(小室進行)

かっこいい感じの曲で、コード進行はいわゆる小室進行です。

Naughtyboys「ダンシンデレラ」のコード進行

|G♭|A♭|Fm|B♭m|E♭m|Fm|B|A♭|
|G♭|A♭|Fm|B♭m|E♭m|Fm|B|A♭|B♭m

キー:B♭m
2コード分類法による分類:Ⅳ→Ⅴパターン(王道進行)

韓国7人組グループのデビュー曲です。典型的な王道進行ですが、7小節目のBコードが味を出していますね。

ケツメイシ「ヤシの木のように」のコード進行

|D♭|E♭|Cm|Fm|D♭|A♭|E♭|Fm|
|D♭|D♭|E♭|Fm|D♭|A♭|E♭|E♭|
|D♭|A♭|E♭|Fm| …

キー:A♭
2コード分類法による分類:Ⅳ→Ⅴパターン(王道進行)

こちらも王道進行。自身の大ヒット曲「さくら」のサビと、4小節まではコード進行もキーも同じです。1小節目と9小節目で、コードもメロディーの入り方も同じなので繰り返しと思いきや、10小節目でコードが変化し、メロディーも最高音が登場し、一番の盛り上がりどころと言えます。

DANCE EARTH PARTY feat.banvox+DRUM TAO「NEO ZIPANG~UTAGE~」のコード進行

|F#|F#|F# ?|E?F#|F#|F#|F#|F#

キー:F#
2コード分類法による分類:不明

EXILEのUSA、TETSUYA、および、DREAMのShizukaら3人からなるダンスユニットDANCE EARTH PARTYの5作目のシングルです。打楽器グループのTAOをフィーチャリングしているためか、打楽器が強く出ており、そのためサビではボーカルと打楽器以外の音が聞こえず、コードを判定するのが非常に難しいです。サビ以外は簡単なのですが…。

WANIMA「ともに」のコード進行

※ 8/6 追加しました。
|F#|C#/F|D#|F#/C#|
|B C# |A#m D#m|B(6)|C#| × 2

キー:F#(G♭)
2コード分類法による分類:Ⅰ→Ⅴパターン(カノン進行)

熊本出身の男性バンド、WANIMAのセカンドシングル「Juice Up!!」に収録されている1曲目「ともに」のコード進行は、典型的なカノン進行でした。ベースラインが1つずつ下げてカノンコードを4つ奏でた後は、王道進行が続きます。このようにサビの中でカノン進行→王道進行と進む楽曲は日本では非常に多く、たとえば大塚愛の「さくらんぼ」やMISIAの「Everything」などのヒット曲の例があります。

まとめ

今回は12曲を掲載ましたが、そのうちDANCE EARTH PARTYの新曲は、コードがほとんど聞き取れませんでした。また、Aqoursの新曲もあまり自信はありません。聞き取りの限界もあるので、ある程度は目をつぶっていただいたらと思います。

コードがはっきりと聞き取れた10曲のうち、9曲が主要3パターンと呼ばれるコード進行に属しています。特に今回は王道進行が多かったですね。この辺がたまたまなのか、毎週のようにそのような傾向があるのかは、今後回を重ねていくうちに分析できたらと思います。

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