NMB48「床の間正座娘」のコード進行解析


本記事では、NMB48の楽曲「床の間正座娘」のコード譜と、簡単な解説を書いていきます。コード譜は管理人の耳コピによって行っております。

「床の間正座娘」の概要

本作はNMB48の記念すべき20作目のシングル「床の間正座娘」(2019/2/20発売)の表題曲で、センターポジションは白間美瑠。作曲は池澤聡氏で、グループのシングル表題曲は調べた限りでは初かと思います(ソロ曲除く)。

「床の間正座娘」のコード進行

●イントロ
|Dm|F|A|A|
|Dm|Gm|C|F|Dm|Gm|C|Dm A|

●Aメロ(♪まるですれ違い)
|Dm|Gm|C|F|Dm|Gm|C|F|
|Dm|Gm|C|F|Dm|Gm|C|Dm|

●Bメロ(♪熱くなった)
|B♭|C C#dim|Dm|F|
|B♭|B♭|Em7-5 (A/Eかも?)|A|A|

●サビ(♪正座して)
|Dm|Gm|C|F|B♭|C|Dm|A|
|Dm|Gm|C|F|B♭|C|Dm|F|
|B♭|B♭|F|A|Dm|Dm|

●間奏1
|Gm|C|Dm A|

※Aメロ、Bメロ、サビ繰り返し

●間奏2
|Dm|Gm|C|F|B♭|B♭|F|A|

●後奏
|Dm|Gm|C|F|Dm|Gm|C|Dm A|Dm|

| ←この記号は小節の区切りを表します。
・ ←この記号は一拍分だけ直前と同じコードを鳴らすことを意味します。A・・BならAを3拍、Bを1拍です。
/ ←この記号で区切ったものは分数コードです。分母にある音を最低音にして演奏してください。多くの場合、分子のコードよりも最低音が分母の音であることの方が重要です。

※文中のローマ数字は、マイナー調楽曲の場合でも平行調のメジャー調における記載としています(例:マイナートニック=Ⅵm)。

哀愁漂う「和」のテイストを盛り込んだ楽曲。楽曲のキーはDマイナー(Fメジャー)で、転調はありません。

サビ、Aメロ、Bメロで使用されているのはD(Ⅵ)m→G(Ⅱ)m→C(Ⅴ)→F(Ⅰ)というパターンで、以前にAKBグループの全シングル表題曲で調査した際は、使用率が4位だったコード進行パターンです。

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このコード進行はSKE48の「美しい稲妻」「片想いFinally」のサビでも使用されており、「哀愁漂う」「悲しげ」「和風」といった特徴の楽曲に多いと思います。多くの場合において、いわゆる「小室進行」(Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)と互換性があり、「小室進行」を当てはめても違和感はない場合は多いですが、どちらを使用したかによって曲の印象はだいぶ異なるパターンとなります。よって、「小室進行」の楽曲を作成した場合は、2つ目のコードをⅡmに変えてみてどっちが良いかを比較してみることをお勧めします。

本曲は1曲を通して、変わったコード(ⅢやⅤ#dim以外のノンダイアトニック)を使用していないので、コード進行的にはきわめてポピュラーな楽曲かと思います。アレンジでは、ヴォーカルとヴォーカルの間の随所に登場するシンセ(もしくはブラス楽器?)のような細かい音が好みです。あまり意識してこれらの音を聞くことはないですし、仮に存在しなくても楽曲としては成立するのですが、こういったスパイスは(特にアイドル楽曲等においては)非常に重要だと思っています。

ヴォーカルのキーは、最高音がHi-C、最低音はMid2-Cで、ちょうど1オクターブです。

音楽的なことではないですが、非常にインパクトのあるタイトルですね。「正座して恋をしましょう」というフレーズがあるので、それをタイトルにするのもありだったとは思いますが、あえて歌詞に登場しない「床の間」や「正座娘」という文言をタイトルにしたのは、センスがあると思いました。秋元氏なのか他の方の案なのかはわかりませんが…。

今回の記事は以上となります。今後もたくさんの楽曲のコードを掲載していきたいと思いますので、当ページをよろしくお願いいたします。

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