My Hair is Bad「告白」のコード進行解析と楽曲の感想


本記事では、2016/10/19発売の、My Hair is Badのアルバム「woman’s」に収録される楽曲「告白」のコード譜と、音楽的な解説、および楽曲を聴いた感想を記していきます。

マイヘア
画像引用元:©My Hair is Bad OFFICIAL WEB SITE

「告白」の概要

My Hair is Bad(通称マイヘア)は、ここ数年注目を集めている新潟県出身の男性3人組バンドです。リアリティがある歌詞を、ギターを中心としたロックに載せたキャッチーな楽曲が多く、近年ブレイクするのではないかと個人的に思っているアーティストの1つです。

本作の「告白」は、10/19発売のセカンドアルバム「woman’s」の1曲目に収録予定の楽曲であり、発売に先行してMVがオフィシャルYoutubeチャンネルによって公開されています。本記事のコード進行は、そのMVで確認できる範囲のみとなります。

「告白」のコード進行

●サビ
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|

●Aメロ
|B♭m|A♭|G♭|G♭|
|B♭m|A♭|G♭|G♭|
|B♭m|A♭|G♭|G♭|
|E♭m|Fm7|G♭|G♭|(N.C.)|

※サビ繰り返し

●間奏
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|

●Bメロ
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|
|D♭/F|G♭|A♭|B♭m7|

●ラスサビ
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|B♭m|D♭|
|G♭|A♭|(N.C.)|D♭|

サビ

本曲は、ドラムのフィルインの後、サビから始まります。曲の調は、D♭メジャー(またはB♭マイナー)で、転調はありません。ギターで弾く場合、カポを1フレットに付けて、表記したキーよりも1つ下のコードを弾くと、とても簡単になります。ただし、MVを見る限り、本人はカポは使わず、表記されたコードを弾いているように見えます。

サビは同じ音程を、韻を踏みながら繰り返す、耳に残りやすいキャッチーなメロディーです。ヴォーカルの最高音は「ソ♭」ですが、その1つ下の「ファ」の音が、サビのメロディーの大部分を占めています。

コード進行はⅣ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅰの繰り返しで、バンド形式のアーティストでは多くの楽曲に採用されている定番コードです。

Aメロ

サビの最後の小節から間髪入れずに、静かな感じのAメロが始まります。コード進行は、サビで使われた進行を逆からたどる、Ⅵm→Ⅴ→Ⅳというパターンの繰り返しです。サビの直前の2小節(「♪我を裏切れ」の「れ」の箇所)でベースの音が突然止んで、更にその次の小節では全部の音が一瞬止むという、アクセントのあるアレンジが行われています。

ベース音が止んだ部分のコードは聞き取りがやや難しく、一応G♭と表記しましたが、A♭7としても違和感はなさそうです。

間奏~

間奏は、Ⅰ/Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵmと進むコード進行で、ルート音だけに注目すると、ダイアトニックスケールをなぞる形で1つずつ上昇しているのがわかります。分数コードを使わないⅠ→Ⅳも、分数コードを使うⅠ/Ⅲ→Ⅳも、どちらが優れているというものではなく、いずれも本当に多くの楽曲で使われております。構成音は全く同じなのに、ベース音が少し違うだけで響きが異なって聞こえるのがとても不思議です。

続く「♪北北西を~」のフレーズで始まる部分(コード譜では「Bメロ」と表記した部分)も同じコード進行です。ここではギターアルペジオの余韻によってハーモニック感を出しています。

Bメロの最後の2小節(ヴォーカルが終わって、ギターがジャンジャンジャーンと弾く部分です)では、とても変わった響きのコードが聴こえます。コード譜ではA♭→B♭m7と平凡に書きましたが、A♭の小節では、(おそらくギターによって)複雑なコードを使用しているか、特殊な演奏法を用いていると思われます(Aの音が含まれているようですが、ハッキリとは聞き取れませんでした)。本曲で唯一、ノンダイアトニックな響きを感じる部分です。

本曲は、前述したような特殊な部分を除けば、一曲を通して素直なコード進行ばかりが用いられており、メロディーもキャッチーで、売れセンの楽曲と言えるでしょう。一部の音楽ファンの間では既に人気となっている彼らですが、本曲を含むアルバムをきっかけに、一般的にも名前が知られる存在になるか、注目です。

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