NMB48「僕以外の誰か」のコード進行解析と楽曲の感想


本記事では、2016/12/28発売のNMB48の楽曲「僕以外の誰か」のコード譜と、簡単な解説を行っています。コード譜は耳コピで行っておりますので、必ずしも正確である保証はありませんがご理解いただければ幸いです。

「僕以外の誰か」の概要

本曲は、NMB48の16作目のシングルで、「僕はいない」以来の新作です。12/05時点では作曲者の情報は出ていませんが、作詞はおそらく秋元康氏ではないかと思います。

「僕以外の誰か」のコード進行

●イントロ
|Dm C|B♭|B♭ C|Dm|
|Dm C|B♭|B♭ C|Dm|
|Dm C|B♭|B♭ C|Dm|
|Dm C|Bm7-5|Gm7|A7|

●Aメロ
|Dm|Dm|B♭|B♭|
|Dm|Dm|Gm|A|
|Dm|Dm|B♭|B♭|
|Dm|Dm|Gm|A|

●Bメロ
|Gm|A|Dm|Bm7-5|
|Gm|F/A|B♭|B♭|
|C|D|D|

●サビ
|Em|C|D|Bm|
|C|Am|B7|B7|
|Em|C|D|Bm|
|C|Am|Am Bm|CM7・・D|
|Em|Em|

●間奏
|Dm C|B♭|B♭ C|Dm|
|Dm C|Bm7-5|Gm7|A7|

「甘噛み姫」「僕はいない」と、どちらかといえばポップなアイドルソング的な楽曲が続きましたが、今作は「Don’t Look Back」「Must Be Now」やAKB48の「LOVE TRIP」といった曲調に近い、ロックでカッコいい系統のナンバーです。全体的に低音楽器によるパワーコードが強く出ていて、コード譜が非常に採譜しやすい楽曲でした。

楽曲のキーは、サビ以前がDマイナー(♭1つ)、サビがEマイナー(#1つ)で、Bメロからサビに至る部分で転調が行われています。

イントロは最初の2小節でD(Ⅵ)m→C(Ⅴ)→B♭(Ⅳ)と進行したのを、次の2小節では逆再生をするかのようにB♭→C→Dmと戻すパターンがしばらく使われます。日本では歌謡曲時代から多く使われてきたロック調の曲で人気のコード進行です。

Aメロは、ラップに近いメロディーを含むフレーズで、コードはD(Ⅵ)m→B♭(Ⅳ)の「小室進行」。近年のマイナートニックコードから始まる楽曲では、おそらく一番多いと言えるコード進行で、先に挙げた「Don’t Look Back」のようなロックな曲から、「僕らのユリイカ」「甘噛み姫」といったポップな曲まで、非常に使用率の高いコード進行です。

BメロのラストはD(Ⅵ)という、Dマイナーの曲調では珍しいコードで終了していますが、これが転調の布石の1つになっています。というのも、DというコードはEマイナー(あるいはGメジャー)調の楽曲においてはトニックであるEmやGといったコードを誘導する「ドミナント」の働きを持つため、次のEmというコードが唐突な感じがせず、自然な形での転調に一役買っているように思います。転調をしている楽曲は、その周りのコード進行やアレンジが意図を持つことが多いので、そういった曲の伴奏を聴くのはとても楽しいです。

ちなみに、転調後のコード進行は、Aメロと同じく「小室進行」です。サビから間奏に移る際は、「元に戻す」転調(2キー下げ)が行われていますが、こちらは先ほどのような仲介のコードは存在せず、突然転調する感じです。

ヴォーカルのキーは、最高音がサビの「ド」、最低音がBメロの「レ」(ラップ部分は判定してません)で、音域は1オクターブ未満となり、高さだけで言えば歌いやすい部類に入る楽曲ではないかと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク