本記事では、2016/12/14発売のHoneyWorks meets TrySailの楽曲「センパイ。」のコード譜と、簡単な解説を書いていきます。コード譜は耳コピで行っておりますので、必ずしも正確である保証はありませんがご理解いただければ幸いです。
|
「センパイ。」の概要
本曲は、麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜による声優ユニットTrysailとHoneyworksのコラボレーション作品で、映画「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」の主題歌となっております。
「センパイ。」のコード進行
●歌い出し
|F|C/E|Dm|C|
|F|C/E|C|C|(N.C.)(2拍)|
●間奏1
|C|C|F|F|Am|Am|G|G|
●Aメロ
|C|Em/B|Am|Gm|
|F|C/E|Dm7|G7|
|C|Em/B|Am|Gm|
|F|C/E|Dm7|G7|
●Bメロ
|F|C/E|Dm|C|
|F|C/E|Dm|C|
|F|C/E|Dm|G|
●サビ
|C|C|F|F|Am|Am|G|G|
|C/E|C/E|F|F|Am|Am|G|G|
|F|Fm|G E/G#|Am|
|F|G|(N.C.)|
ハニワサウンド特有のアップテンポ、前向き、キャッチーな楽曲です。コード進行は、まず、Aメロで使われているのは「カノン進行」によく似たC(Ⅰ)→E(Ⅲ)m/B(もしくはG/Bか?)というコードから始まるパターンですが、4小節目ではG(Ⅴ)mという「ドミナントマイナー」が使われているのが、典型的なカノン進行と少し異なる部分です(カノン進行の場合、ⅢmやⅤが使われることが多い)。
続いて、BメロはサブドミナントF(Ⅳ)から始まりC(Ⅰ)で落ち着くパターン。ハニワの他の楽曲でも多く見られるように、分数コードによる転回形が用いられており、ルート音がⅣ→Ⅲ→Ⅱ→Ⅰと流れるように下降することで強い完結感が得られるようになっています。
サビはC(Ⅰ)→F(Ⅳ)と進むパターン。ハニワ楽曲はここからG(Ⅴ)→C(Ⅰ)と進むパターンが非常に多いのですが、本曲ではA(Ⅵ)m→G(Ⅴ)と、比較的珍しい推移の仕方をしています。
「♪年の差なんて」の部分では、F(Ⅳ)→Fm→G(Ⅴ)→E(Ⅲ)/G#(V#)というノンダイアトニックコードを含むコード進行が使われ、切なさを感じられる部分になっています(FmとE/G#がノンダイアトニックコード)。ハニワの楽曲は、同じコード進行のパターンを何度も繰り返す楽曲が多いのですが、本曲では比較的多くのコードやコードのパターンが用いられている印象を持ちました。
楽曲のキーは#も♭も登場しないCメジャーで、1コーラスまでの範囲では転調していないようです。ヴォーカルの最高音は「ミ」、最低音は「シ」で、音域は1オクターブ+5音となります。所々で登場する、ウィスパーボイスのような声がとても印象的ですね。
今後もたくさんの楽曲のコードを掲載していきたいと思いますので、当ページをよろしくお願いいたします。
同映画のエンディングテーマは以下の記事で解説しています。