Dream Ami「Lovefool -好きだって言って-」のコード進行解析と楽曲の感想


本記事では、2016/10/19発売のDream Amiの新曲「Lovefool -好きだって言って-」のコード譜と、音楽的な解説、および楽曲を聴いた感想を記していきます。

「Lovefool -好きだって言って-」の概要

本曲は、DreamおよびE-girlsのメンバーであるAmiの3作目のソロシングル。楽曲は、スウェーデンのバンド・Cardigansが1996年に発表した楽曲のカヴァーで、いわゆる「スウェディッシュ・ポップ」の代表曲ともいえる存在です。「おいしいココナッツミルク」および「MOCOMOCO JEANS」のCMソングとして頻繁に使われているため、既に耳にされた方も多いのではないかと思います。

「Lovefool -好きだって言って-」のコード進行

●イントロ
|Am7|Am7|

●Aメロ
|Am7|Dm7|G7|CM7|
|Am7|Dm7|G7|CM7|
|Am7|Dm7|G7|CM7|
|Am7|Dm7|G7|
|CM7 C#dim|Dm D#dim|E|

●サビ
|A D|Bm7 E|AM7 DM7|Bm7 E|
|A D|Bm7 E|AM7 DM7|Bm7 E|
|F#m7|Bm7|E7|A|
|A D|Bm7 E|AM7 DM7|Bm7 E|
|A Dm|Eaug|

●間奏
|Am7|Am7|

※Aメロ繰り返し

※サビ繰り返し

イントロ~Aメロ

基本的な構成は、原曲をなぞる形になっていますが、アレンジでは楽器の数が増え、ポップな印象がより大きく感じられるようになっています。テンポは、原曲とほぼ同じか、ほんの少し早い程度です(1分あたり数拍の違い)。それぞれの拍の裏でオープンハイハットが使われていますが、本曲のようにノリの良い楽曲では、このようなリズムがよく使われます(原曲も同じ)。

キーは、AメロではCメジャー(Aマイナー)で、楽譜では#も♭もない調です。後述しますが、サビで転調します。

Aメロはほぼピアノとベースのみでハーモニーを奏でており、そのコード進行はA(Ⅵ)m7→D(Ⅱ)m7→G(Ⅴ)7→C(Ⅰ)△7と、マイナートニックからルート音が4度ずつ上がる進行で、日本の歌謡曲などではおなじみの、ちょっぴり哀愁漂うコード進行です。

Aメロのラストのサビの直前では、エレキの音も入り、ルート音がC→Eと徐々に上がりながら徐々に盛り上がっていきます。

サビ

AメロラストのEというコードを橋渡しにして、AマイナーからAメジャーの「同主調」の転調が行われます。単にキーが変わったというだけでなく、哀愁漂うマイナー調の楽曲から、可愛らしいいメジャー調のポップスに、曲調がガラッと変わります。

コード進行は、A(Ⅰ)→D(Ⅳ)→B(Ⅱ)m→E(Ⅴ)と進み、最初の2つのⅠ→Ⅳというパターンは、Dream Amiの前作「Try Everything」をはじめ、明るい印象の楽曲で多く使われているパターンです。

最後の「♪あなた以外」というところで、A(Ⅰ)→D(Ⅳ)m→E(Ⅴ)augという特殊なコード進行が使われていますが、これはキーをAメジャーからAマイナーに、転調して「戻す」ための布石と言えるでしょう。Eaugのところでは、EやE7を使った方が自然なのですが、あえて違和感の強いEaugを使うことで、とてもインパクトを感じる部分となっています。

なお、ヴォーカルの最高音は、サビで何度か登場する「ド#」、最低音はAメロの「シ」と思われます。

Aメロのちょっぴり切ない感じと、サビのとにかくかわいい感じの二面性をうまく表現し、その変わり目のアレンジも秀逸な名曲だと思います。

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