さユり「平行線」のコード進行解析


本記事では、さユりの楽曲「平行線」のコード譜と、簡単な解説を書いていきます。コード譜は管理人の耳コピによって行っております。

「平行線」の概要

本作は、「酸欠少女」の異名を持つ女性歌手・さユリの5枚目のシングル(2017/3/1発売)。アニメ「クズの本懐」とのコラボレーション作品で、今作はさユり本人が作曲・作詞を務めます。

「平行線」のコード進行

●歌い出し
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|D♭|D♭|E♭|E♭|(N.C.)|〃|

●間奏1
|B♭m7|G♭|A♭|A♭|
|B♭m7|G♭|A♭|A♭|

●Aメロ
|B♭m7|G♭|A♭|D♭|×4
(2コーラスは ×5)

●Bメロ
|G♭|A♭|F7/A|B♭m|
|G♭|G♭|A♭|(N.C.)|

●サビ
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|D♭|D♭|C7|C7|
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|Fm|D♭|E♭|A♭|
|D♭|D♭|C7|(N.C.)|

※間奏1、Aメロ、Bメロ繰り返し

●間奏2
|B♭m7|G♭|A♭|D♭|
|G♭|G♭|A♭7|A♭7|

●Cメロ
|D♭|G♭|A♭|…

前作のゆったりした感じとは打って変わり、今作はパワフルでスピード感がある楽曲。本曲のほとんどの箇所で使われているコード進行は、Ⅵm→Ⅳ→Ⅴの「小室進行」と呼ばれるパターンで、マイナートニックから始まるパターンでは(おそらく)日本で一番人気のあるコード進行です。

楽曲のキーは途中で変わっており、AメロやBメロがB♭マイナー(=D♭メジャー、♭が5つ)で、サビがFマイナー(=A♭メジャー、♭が4つ)。元の調のドミナントコードが後の調のトニックに変わっていますので、「属調」への転調が行われています。したがって、サビから間奏に戻るところはその逆で、「下属調」への転調です。

通常は、属調や下属調への転調は、転調前と後で共通で使用できるコードを介して行われることが多いのですが、本曲の場合は、パートの切れ目に、無音に近い部分が存在し(N.C.と記した部分)、突然転調しているのが特徴的です。サビ最後の「♪平行せ~ん」の部分では、「せ~」と伸ばしている状態で転調が行われるので、同じ音を歌っていても、途中からその音の与える印象が変わるような感じを受けました。普通ならFmが来るところに、予期していないB♭m7というコードが来るのでインパクトがあり、個人的にはこの部分がとてもツボにはまりました。

ヴォーカルのキーでは、最高音がBメロとサビに登場する「レ♭」、最低音はBメロの「シ♭」、音域は1オクターブ+3音

今後もたくさんの楽曲のコードを掲載していきたいと思いますので、当ページをよろしくお願いいたします。

さユりの前作「フラレライガール」の記事もよろしくお願いします。

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