本記事では、星野源の楽曲「Family Song」のコード譜と、簡単な解説を書いていきます。コード譜は管理人の耳コピによって行っております。
Family Song (初回限定盤 CD+DVD) [ 星野源 ]
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「Family Song」の概要
本作は、星野源の「恋」以来の10作目のシングル「Family Song」(2017/8/16発売)の表題曲です。ドラマ「過保護のカホコ」主題歌として使用されています。
「Family Song」のコード進行
●イントロ
|G D/F# Em D|B Em|
|Am Bm|Cm D|
●Aメロ
|G Bm|CM7 G/B|Em A7|D D7|
|G Bm|CM7 G/B|Em Am D|G・Am Bm|
●Bメロ
|CM7 D|Bm Em|Am Bm|D7|
|CM7 D|G D/F# Em・|
|Am Bm|D|D・Am D|
●サビ(1コーラス)
|G C|Bm Em|Am Bm|Cm・Am D|
|G C|Bm B Em・|Am Bm|Cm・Am D|
|G・F#m7-5 B|Em D#m Dm G|
|Am D|
●間奏1
|G D/F# Em D|B Em|
|Am Bm|Cm D|
●サビ(2コーラス)
|G C|Bm Em|Am Bm|Cm・Am D|
|G C|Bm B Em・|Am Bm|Cm・Am D|
●間奏2
|GM7 B♭M7|Em D/F# G A|
|GM7 B♭M7|Am Bm Cm D7|・G (2拍)|
●Cメロ
|Am7 G/B|Cm7・Dm7 G|
|Am7 G/B|Cm7|D|D Am D|
●ラスサビ
|G C|Bm Em|Am Bm|Cm・Am D|
|G C|Bm B Em・|Am Bm|Cm・Am D|
|G・F#m7-5 B|Em D#m Dm G|
|Am D|
●後奏
|G D/F# Em D|C G/B Am D D#dim|
|Em Dm C G/B|Am G/B Cm D|
※上記4小節を繰り返しながらフェードアウト
前作の「恋」やその前の「SUN」等と比べると、かなりしっとりとしたナンバーになります。
楽曲のキーはGメジャーで、ノンダイアトニックコードは多いものの、転調はありません。
星野源の楽曲らしく、(特に間奏等で)変わった響きを持つコードが多く、また、一拍ごとに構成音が変わることが多いため、耳コピもとても苦労しました(その一方で新鮮で楽しかったりもするのですが)。
各パーツを簡単に解説していきますと、AメロはG(Ⅰ)→B(Ⅲ)m→E(Ⅵ)mという、前作「恋」のサビと同じ進行。「♪光を」のところのA(Ⅱ)7が、ちょっぴり楽しげな印象をもったノンダイアトニックコードです。
続いて、BメロはC(Ⅳ)→D(Ⅴ)→B(Ⅲ)m→E(Ⅵ)mの「王道進行」。J-POPで最も人気のあるコード進行の1つです。
サビはG(Ⅰ)→C(Ⅳ)と進む明るいコード進行。「SUN」のサビと同じタイプです。「♪そばにありますように」の部分のC(Ⅳ)mが別名「サブドミナントマイナー」のノンダイアトニックコード。切ないような悲しいような、不思議な感覚を持ったコードです。
そのあとのG(Ⅰ)→F#(Ⅶ)m7-5→B(Ⅲ)は、セットで覚えておきたい、頻出のコード進行ですね。この進行から始まるサビを持つ楽曲も少なくありません。
更に、その次のE(Ⅵ)m→D#(Ⅴ#)m→D(Ⅴ)m→G(Ⅰ)という小節ですが、2つ目のⅤ#mは強烈なインパクトを持つノンダイアトニックコードで、単独で用いると不自然にすら聴こえる可能性がありますが、本曲のように、半音上のコードと半音下のコードに挟んで使用すると、楽曲の変化を出すためのスパイスになります。なぜこれほどまでにインパクトがあるかというと、ルート音であるV#および、第3音のⅡ#の両方がメジャースケール上にない音であり、一般に、スケール上にない音を多く含むコードほど、聞き手にインパクトを与えやすいからだと思います。
後奏では同じコード進行を何度か繰り返す構成になっていますが、ルート音が滑らかに進行するテクニックを用いながら、カノン進行を奏でる手法が取られています。
C G/B Am D D#dimと示した小節は、最後のD→D#dimを合わせて一拍です。そのほかの3つは1コードで1拍です。
ヴォーカルのキーは、最高音がHi-B(サビの「♪次の」の部分)、最低音がMid1-E、音域は1オクターブ+7音と、高音域かつ広音域の楽曲となっています。
今後もたくさんの楽曲のコードを掲載していきたいと思いますので、当ページをよろしくお願いいたします。